【フランス・パリ27日（日本時間28日）発】卓球の混合ダブルスで金メダルが期待された〝はりひな〟こと張本智和（21＝智和企画）、早田ひな（24＝日本生命）組は、伏兵の前に歯が立たなかった。

　パリ五輪の初戦で北朝鮮ペアと対戦し、第1ゲームは序盤に6連続失点を喫して5―11で先取される苦しい展開。第2ゲームは11ー7で取り返すも、第3ゲームを4―11、第4ゲームを13―15、第5ゲームを10―12で奪われた。東京五輪の水谷隼氏、伊藤美誠（スターツ）組に続く金メダル獲得はならなかった。

　試合後の張本は「悔しいしか出てこない」と切り出しつつも「今日は特に相手の男子選手のプレーが良すぎた。あのプレーはミックスだけで言えば（世界の）トップ10に入るぐらい。本当に想像絶するようなプレーだった。悔しいけど、あのプレーをされたらちょっとしょうがないかなと思う部分もある」と脱帽した。

　早くも1つ目の戦いが幕を閉じたものの、シングルスと団体の2種目が残されている。リベンジに向けて「この3年間試合に出てこなかった選手たちとやるのはすごく新鮮であり、難しかったけど、相手も逆に言えば3年間プレーしていないのに、こんないいプレーしたというのは本当にすばらしいことだと思う。もう終わったものはしょうがないので、しっかり明日1日気持ちも技術も調整して、シングルスの試合をやっていくしかない」と力を込めた。
東スポWEB

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