「#パパ活初心者」「#パパ活大阪」「#パパ活募集」――。
X(旧:Twitter)で「パパ活」と検索すると、このようなハッシュタグをつけた投稿が多数見つかる。パパ活とは、パパと呼ばれる男性と、食事やデート、ときには性的関係を持ち、金銭的授与を受けることを指す。
最近ではドラマの題材にもなっているように、年々認知度が高まっている言葉だが、もちろんそこには高いリスクもあり、金銭授与の際の諍い、男性側に恋愛感情が入るなどが原因で、殺人、殺人未遂事件も起きている。
この一筋縄ではいかないテーマを扱っているのが、現在隔月刊青年向け漫画雑誌『グランドジャンプめちゃ』にて連載中の『スワイプ』だ。原作者はフリーライター、グラビアアイドルの渡辺ありさ氏。どういった経緯で作品化されていったのか、そして彼女が見てきたパパ活のリアルな実態とはーー。
◆女性からの反響が大きかったのが意外
――テーマがテーマだけに、反響はかなり周りであったんじゃないですか。
渡辺ありさ(以下、渡辺):そうですね。友人からの反応も多かったんですが、実際にパパ活女子の方が読んでくれて、それをツイートをしてくれて“プチバズ”が起こったのが、個人的には嬉しい出来事でした。男性青年誌に連載されている漫画なので、セクシーなシーンがほぼ毎回入っているにもかかわらず、女性読者からのフィードバックが結構あったんですよね。
――男性青年誌において珍しいことのような気がします。
渡辺:それほど“当事者性”を持ったテーマなんでしょうね。いま普通に働いている人でも、過去に手を出してしまったことがあるとか。アプリで会っておじさんと寝て……みたいな内容だけではなく、男女関係のドロドロしたところを厚めに描くよう意識しています。
◆“専業”のパパ活嬢は「ほとんどいない」
――渡辺さん自身、なぜこの題材を取り上げようと思ったんですか?
渡辺:ライターや漫画原作以外に、グラビアもやっているんですけど、「ミス東スポ」になったあとに、東スポさんで連載をさせてもらえるってことになったんですね。いろいろと、やりたい題材を挙げていくなかで、一番編集者に刺さったのが、「私の友達がパパ活してる」話でした。グラドルがギャンブルの話で連載をやるっていうのは結構あったんですけど、「パパ活」は意外と今までなかったので面白がってもらえて。
――たしかに、ファンがいる人がパパ活を取り扱うのは、チャレンジングなことですね。
渡辺:そこからは、自分のツテを駆使したり、それこそパパ活アプリを使って、「面白い話聞かせてください」と、パパ側に会ってみたりっていうのを積み重ねて、半年ぐらい連載しました。虚実入り混じってはいますが、小ネタの部分は、大久保公園周辺を変なYouTuberが毎日歩き回っているとか、なるべくリアルに起こってることを入れるようにしています。漫画になったきっかけは、その連載を読んでいた編集者が声をかけてくれた形ですね。
――いま、パパ活は“専業”でやっている人が多いんですかね?
渡辺:ほとんどの人が専業ではないですね。多いのはタレントさん。芸能だけで食べていくのはハードルが高い業界だったりするので……。あとは、女子大生、ラウンジ嬢、メンズエステ勤務とかが体感としては多いイメージがあります。相場的には食事で1〜2万円、「大人(※性行為)」で5万円で会うみたいですね。見た目は派手な感じな子もいれば、ユニクロ中心のコーデも、地雷系ファッションの子もいます。
◆“海外パパ活”をする前には「遺書」に近い書き置き
――相場の話なんですが、地域差もあるような気がしますね。
渡辺:たしかにピンキリですね。地方によっては1.5万円で体を売る子もいますし、「海外パパ活」なんかは常軌を逸していて、中国とか海外に一週間滞在して、200万ほどもらって帰ってくるみたいなんです。
――それは、1日中一緒にいるスケジュールですか?
渡辺:いえ、お昼は“パパ”が仕事をしているので、その間はお買い物に行ったりとか自由にして夜だけ一緒に過ごすみたいなスタイルです。気に入ってもらえたら、マンションを買ってくれるケースもあるようで、そこに毎年行く……みたいな。コロナ前はそういった“海外パパ活バブル”みたいなものがあったみたいです。
――海外だからそこまでインフレを起こしているんですかね。
渡辺:額は向こうの方が大きいんでしょうけど、日本でも、いわゆる“港区女子”が20人ぐらい集まった正月のギャラ飲みで、2時間で一人14万円をもらった話を聞きました。おそらく、よっぽどの富豪が主催していたんでしょうね。全然違う世界の話すぎて……。
――そこには何かしら危険性がはらんでいるはずなのに、目先のお金が優先されるんですね。
渡辺:特に海外でパパ活するなんて、何があっても事情がわからないじゃないですか。知り合いの子は、「いついつまでに連絡がなかったら事件に巻き込まれたと思ってください」などと、 連絡を残してから飛び立っていると言ってました。そこまでしてパパ活するのは、自分が一番高値で売れるうちに稼いで、貯金するなり、留学するなりしたいからだと。ただ、やっぱり聞いていて、老婆心ながら心配になっちゃいますよね。そんなに無理しなくていいのに……って。
◆「1人1万」…回転率を上げることを重視するケースも
――今すぐお金がほしい人、月のお小遣いが多少増えればいい人、事情によってリスク度も変わってきそうです。
渡辺:パパ活とは違いますけど、“立ちんぼ”をしている子で、1人1万で回転率を上げて、一日10人で10万円みたいなことを言っていて、「病気は怖くないのかな……」とか思ったりします。
――ちなみに、パパ活の形態は食事や買い物、性行為が一般的なんでしょうか。
渡辺:そうですね。ただ、「SM専門のパパ活」っていうのもあるみたいなんですね。SなパパとMの女の子、MのパパとSな女の子、性癖同士でマッチングさせるという。それ自体は、「交際クラブ」という、男女ともに審査が必要な、パパ活とは形態が違うところに所属する必要があります。
◆「他人事」のように話す“パパ”達
――先ほど、パパ側の人も会っていると話していましたが、どういう人が多いんですか。
渡辺:私が会ったのはすごい普通というか、むしろちゃんとされてた方でしたね。ビシッとスーツを着ていて、外資系企業に勤めていると言っていました。アプリに登録している理由としては、「若い女の子と話がしたい」と。職場が男性ばかりで若い人もいなくて、でも結婚していて、奥さんも子供もいて、自由に遊べなくて癒やしがほしい……みたいなところが動機でしたね。ただ、話を聞いていて、違和感を覚えることがあって。
――「違和感」とは?
渡辺:どこか「他人ごと」みたいに話すんですよね。「いやあ、今時の子は大変だよね」というように。いつの時代も、売春の問題がメディアで報じられるとき、売る側、女性のほうだけがクローズアップされてるのは非対称性を感じるというか、男性側に何の責任もないのかって言ったら、そうじゃない。「買うあなたも当事者なんじゃないですか」って思っちゃうんですよね。
――この話題自体、すでにカジュアルになりすぎているんでしょうね。
渡辺:以前は「援助交際」という名前で、アングラな印象はあったんですけどね。『スワイプ』に関しては、 私自身、「これらは全てフィクションです」っていう前提で打ち出しているので、この漫画を通じて何か社会に訴えたいことがあるわけではありません。でも、このセンシティブな題材を、エンタメとして消費するだけになってしまうのは良くないということも理解しています。漫画とは別に、社会問題としての「パパ活」について、自分自身がもっと考えを深めていかなくてはと思っています。
<取材・文/東田俊介>
【東田俊介】
大学を卒業後、土方、地図会社、大手ベンチャー、外資など振り幅広く経験。超得意分野はエンタメ
(出典 news.nicovideo.jp)
『パパ活』(パパかつ)は、2017年6月26日から毎週月曜0時にdTV・FODで配信開始された日本のインターネットテレビのドラマ。主演は渡部篤郎、脚本は野島伸司。 視聴者の好評に応え、同年10月12日(11日深夜)より毎週木曜0時55分 - 1時25分 (初回のみ1時25分開始)… 12キロバイト (1,608 語) - 2024年5月20日 (月) 06:25 |
<このニュースへのネットの反応>
買う方も売る方も売春の当事者やで
その通りやで?だから双方厳しく罰せよ。犯罪者に男も女も関係ない
「カジュアルになりすぎている」 そう仕向けたのは、マスゴミを始めとする反日メディアだろ。
全く関わり合いになってなければ男女関係なく他人事だろ
売春をパパ活と言い換えたからだろ?中身は何も変わってないのに。よく、食事をしただけで身体は売っていない!と主張する輩がいるが何万も貰っておいてそれだけとは思えない。売る方も買う方も両方裁かれる日が来ることを切に願うよ。(現在、売る方は裁かれない)
売る側が買う側を当事者とは思えないとかほざいててもなぁ
まずパパ活に違和感持とうな?
自分から商品売っといて客に当事者意識が無いとか鼻で嗤えるわ、当事者同士仲良く捕まって臭い飯でも食ってろよ。
「何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。(売春防止法 第三条)」・・・まぁ罰則があるのは主に売る側や、周旋する者らだけどね。勧誘するだけで六か月以下の懲役または1万円の罰金。金銭授受ないしその契約が成されたら、五年以下の懲役及び二十万円以下の罰金だ。仮にコラムのようなハッシュタグが野放しだったら、イーロンも罪に問われるのではないか。
両方当事者に決まってんだろバカなの?
いや、買う方も売る方も犯罪だからな、何か売る方は被害者みたいになりがちだけど
売ってるほうがカジュアルなのに買ってるほうは真剣に考えろと?
「〇〇君もやってるもん!」では保育園児ですら許されない。
あぶないから売春を合法化してきちんとした労働管理の下に置いた方が良くないか?
売る方も買う方も当事者なんだがな。というか、売春という犯罪を堂々とやっておいて被害者面すんなよ。
そりゃ買う側も売る側もパパ活に対して無責任で基本的に自分は悪く無いって考えて正当化してんだから当事者意識のある言動なんてするワケねぇだろ。だから当事者意識が希薄なのはお互い様でしかないのに一体何を言ってるんだ?
たとえば牛乳余りで生産者が「牛乳買ってください」って発信して我々が「大変だね」て言って買うじゃないですか。その場合我々は「他人事みたいな発言してる当事者」なんですかね?
売春なんだからそもそも売るなよという話、身体売って商売がしたいんだったら*なりそういう仕事ができるところでやりゃぁいいだろうに。
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